IMUG 2022 第一回「ビジネスイノベーション分科会」開催レポート
イントラマートユーザー会「IMUG」2022年度第一回ビジネスイノベーション分科会開催
「未来は一つに決められない」。シナリオプランニングを有効活用し、起こり得る可能性には全て対応策を考える
NTTデータ イントラマートが運営するユーザー会「IMUG」(あいまぐ)では、2022年7月26日(火)に今年度第一回目となるビジネスイノベーション分科会を開催しました。IMUGは、イントラマートのユーザー同士の交流・情報交換を通じてDX実現を推進する目的に、主な活動として3つの分科会(製品・サービス分科会、業務プロセス改革分科会、ビジネスイノベーション分科会)を開催います。今回開催したビジネスイノベーション分科会では、ビジネスのトレンドや発想方法を学び、ビジネスイノベーションを起こす人材を研究することをメインとしています。
今年度初となるビジネスイノベーション分科会では、「予測不能な未来を描くシナリオ・プランニング」と題して、株式会社スタイリッシュ・アイデア 代表取締役の新井宏征氏を招き、不確実な時代にいかに環境変化を把握し、企業が提供価値や組織を変革していくかについて講義いただきました。新井氏は、日本の組織における文化や習慣に適したシナリオプランニングの活用支援を行っており、著書には「実践 シナリオ・プランニング」があります。
〈講演内容から一部抜粋〉
・DXは、「変革の準備」と「変革の実践」の2つに分けられる
・VUCAの時代は、これまでの成功法則が今後も同じように適用できるとは限らない
・不確実な時代だからこそ、可能性を複数描き、その変化の可能性に備える必要がある
・シナリオプランニングは、いまから先のことを考える際の手法に有効活用できる
・複数の可能性が描ければ、バックキャスティングで対応策を考えることができる
新井氏は講演の中で、不確実や変化をはらむ“一つに決められない未来”に対して、あらゆることが起こり得る可能性を考え、それに対する対応策を考えておく必要があると繰り返し強調していました。例えば、3週間後の夏休みの予定を考えてみると、そこにも様々な不確実な要素があります。仮に「天気」と「誘うつもりの友達の都合」の2軸を設定すると、4つの起こり得る3週間後の夏休みの姿が想定できます。この4つの未来に対して備えてスケジュールを組んでおけば、きっと楽しい夏休みを送ることができる、という考え方です。
夏休みの予定をシナリオプランニングで考える
講演では、実際に2軸の不確実な要素に基づく4象限マトリクスを作成し、それぞれ4つの世界の2030年の姿についてディスカッションするワークショップも行われました。多くの参加者にとって、シナリオプランニングという新しい考え方を用いて未来を描くワークショップは、決して簡単ではなかったように思います。ただ、「未来は一つには決められない」という講演での新井氏の言葉通り、参加者の数だけ多種多様な可能性を秘めた2030年の姿が発表され、非常に実りがある学びの共有を図ることができました。
〈ワークショップの内容から抜粋〉
・不確実な要素の2軸で4象限マトリクスを作成して、それぞれの世界の姿を考えよう
・4つの世界の一つを選択し、その世界において想定した対象の理想的な状態を考えよう
・理想的な状態になるために、いま自身として取り組む内容を考えよう
IMUGでは、今回の製品・サービス分科会に加え、業務プロセス改革分科会やビジネスイノベーション分科会を9月以降も順次開催を予定しています。ぜひご期待ください。
(IMUG事務局編集部)
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